古典文学
38 冊
キャッチ22(ジョゼフ・ヘラー著)
による Joseph Heller
第二次世界大戦下のイタリアに駐在する米軍飛行士ヨッサリアンが、出撃回数を増やし続ける上層部の理不尽な命令から逃れようと奔走する物語です。しかし、彼が直面するのは「正気であれば軍を辞められるが、辞めたいと願うのは正気であるため、結果的に辞められない」という逃げ場のない矛盾した論理(キャッチ22)でした。
日はまた昇る(アーネスト・ヘミングウェイ)
による Ernest Hemingway
元米国兵のジェイク・バーンズは、戦争で負った身体的・精神的な傷を抱え、パリで放蕩にふける日々を送っていた。彼は、情熱的だが不安定なレディ・ブレットを深く愛しているが、自身の負傷により二人の関係は決して結ばれない。物語は、スペインのパンプローネで開催される闘牛祭へと舞台を移し、登場人物たちが快楽と絶望の間で揺れ動きながら、人生の意味を模索する姿を描き出す。
二つの都市物語(チャールズ・ディケンズ)
による Charles Dickens
18世紀末のロンドンとパリを舞台に、冤罪で投獄されていたドクター・マネットの家族と、彼らを囲む人々が、フランス革命の猛烈な嵐に巻き込まれていく物語です。愛する女性を巡る二人の男、チャールズ・ダーニーとシドニー・カートンが、対照的な人生を歩みながらも、最後には崇高な自己犠牲へと至る人間ドラマが描かれています。
ドラキュラ:ブラム・ストーカー著
による Bram Stoker
若き弁護士ジョナサン・ハーカーがトランシルバニアを訪れ、伯爵の正体が吸血鬼であることを知る。その後、ロンドンに渡ったドラキュラが人々を襲い始めるが、ヴァン・ヘルシング教授を中心としたグループが、科学と迷信の両面から彼を追い詰めていくゴシック・ホラーの金字塔。
ドリアン・グレイの肖像 (オスカー・ワイルド)
による Oscar Wilde
若き美青年ドリアン・グレイは、画家バジルの描いた自画像が代わりに年をとり、罪を刻むという願いを叶えます。外見の若さを保ったまま快楽主義に溺れたドリアンでしたが、次第に自身の魂の醜さに耐えられなくなります。美への執着と道徳的崩壊が交差する、ゴシック様式の心理ドラマです。
ベル・ジャー(ガラスの鐘) シルヴィア・プラス
による Sylvia Plath
1950年代のアメリカを舞台に、才色兼備な大学生エスター・グリーンウッドが、期待される「成功した女性像」に適合できず、深刻なうつ病に陥る過程を描いた物語。彼女は世界を遮断する「ベル・ジャー(ガラスの鐘)」の中に閉じ込められた感覚に襲われ、自死と再生の間で激しく揺れ動きます。
夜:エリー・ウィーゼル著
による Elie Wiesel
若きユダヤ人エリーが、ナチスの強制収容所で経験した凄惨な記憶を綴った回想録です。家族との別離、飢餓、そして死に直面する中で、著者は人間としての尊厳と神への信頼をどのように失い、あるいは問い直したかを克明に描いています。
風と共に去りぬ(マーガレット・ミッチェル)
による Margaret Mitchell
南北戦争による米国南部の社会構造の崩壊を背景に、強気な女性スカーレット・オハラと、現実主義者のレット・バトラーが繰り広げる愛憎劇。家族と家(タラ)を守るために泥にまみれて戦うスカーレットの成長と、すれ違い続ける二人の運命を描いた大河小説です。
異邦人(アルベール・カミュ 著)
による Albert Camus
アルジェリアに住むムルソーは、母の死に涙せず、情熱のないままに生きる男。ある日、彼は不可解な動機でアラブ人を殺害し、裁判にかけられるが、裁かれたのは罪そのものではなく「母の葬儀で泣かなかった」という彼の人間性の欠如であった。死刑を宣告された彼は、最期に世界の不条理を肯定し、真の自由を得る。
闇の奥(ジョゼフ・コンラッド)
による Joseph Conrad
語り手であるマーロウが、コンゴ自由国で伝説的な象牙商クルツを追い求める旅を描いた物語。河を遡るにつれ、物質的な富への渇望が精神的な崩壊を招く様が浮き彫りになります。文明社会の道徳が通用しない極限状態で、人間が直面する道徳的空白と絶望を追求した心理小説です。
モンテ・クリスト伯爵:アレクサンドル・デュマ
による Alexandre Dumas
若き航海士エドモン・ダンテスは、陰謀により冤罪で監獄に投獄されます。そこで出会ったファリア神父から知識と財宝の在処を授かり、脱獄に成功。正体を隠して「モンテ・クリスト伯」として現れ、かつての仇敵たちに冷徹かつ緻密な復讐を完遂していきます。
エデンの東:ジョン・スタインベック
による John Steinbeck
カリフォルニアのサリナス谷を舞台に、ハミルトン家とトラモンド家の二世代にわたる愛憎と葛藤を描いた大河小説です。聖書の「カインとアベル」の物語をモチーフに、父の愛を求める息子たちの苦悩と、人間性の本質を追求しています。